「やよいの青色申告」は使いにくい?現役経理部長が実際に使って評価してみた!

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早速ですが

実際に使ってみた現役経理部長の評価ですが、freeeやマネーフォワードと比べると「使いにくい」です。

青色申告したいけど確定申告ソフトどれにしたらいいんだろう?と迷っている人の参考になればと思います。

私が実際に使って感じたことをお伝えします。検討の参考になればうれしいです。

目次

「やよいの青色申告」について

株式会社MM総研が実施した「クラウド会計ソフトの利用状況調査(2023年3月末)」によると「やよいの青色申告」はシェアNo.1となっています。

市場シェア

これから確定申告ソフトを検討する方は、必ず候補に入ってくると思いますので詳しくて説明していきますね。

「やよいの青色申告」をおすすめできるのはこんな人

・とにかく安く青色申告したい
・主にPCで記帳作業する予定の人
給与計算しない、請求書も月10枚以下しか発行しない人

上の条件すべてに当てはまる人に「やよいの青色申告」をおすすめです。

「やよいの青色申告」のおすすめプラン

初年度「ベーシックプラン」で使い方をマスターし、2年目以降は「セルフプラン」をおすすめします!

やよいの青色申告 料金表
やよいの青色申告 料金

料金の違いは、サポートの手厚さによる違いしかありません。

FAQのみで大丈夫な方は初年度から「セルフプラン」でもいいと思います。

確定申告ソフトを初めて使う人やなれていない人は「ベーシックプラン」にした方がいいでしょう。

値段は少し高くなってしまいますが操作が分からず、本来の目的である青色申告が達成できないデメリットの方が大きいです。

サポート内容の違いについては、コチラをご覧ください。

「やよいの青色申告」のいいところ

  1. 「弥生のレシート取込」で読み込む際に科目を予想してくれる
  2. 直感的にわかりやすい科目設定がGood!
  3. FAQに動画説明があり分かりやすい

「弥生のレシート取込」で読み込む際に科目を予測してくれる

「やよいの青色申告」には、スマホアプリ「弥生のレシート取込」があります。このアプリはレシートの写真を撮って「やよいの青色申告」で取り込むことがます。

撮った写真はOCR機能で「発行元名、使用日、金額」を読み取れます。発行元名は読み取れない場合があるため注意が必要です。

撮ったレシートの写真を「やよいの青色申告」で取り込んだ際に勘定科目を推測して入力してくれます。

精度は高くないため確認は必須ですが勘定科目を毎回選ばなくてよいのはGood!です。

マネーフォワード社の「クラウド確定申告」では、毎回自分で勘定科目を選択する必要があります。

直感的にわかりやすい科目設定がGood!

他の確定申告システムだとクレジットカード支払いの勘定科目は「未払金」になります。「やよいの青色申告」では「クレジットカード」という勘定科目が初期から登録されています。

簿記に関する知識があまりない方でも、直感的に科目が選べるよう工夫されていると感じました。

また勘定科目を選ぶ時も各科目ごとに簡単な説明が記載されている点も初心者の方のことを考えられていると思いました。

freee会計も同様に直感的な科目設計となってます。

FAQに動画説明があり分かりやすい※全てではないです

FAQの内容も確認しましたが、複雑な部分は解説動画が用意されています。「セルフプラン」のユーザーのサポートにおいても手を抜いていない点は高評価です!

私も初めて「やよいの青色申告」を使いましたが、疑問はFAQで解消できました。

「やよいの青色申告」の使いにくいと感じた点

  1. 事業成長すると別ソフトへの移行が必要
  2. 「弥生 申告」アプリがイマイチなのでPCが必要
  3. 「スマート取引取込」でエラーがあってもエラー内容が表示されない
  4. 口座連携でエポスカードが連携停止中
  5. ICカードリーダーがないため、交通系ICカードの登録は手動

事業成長すると別ソフトへの移行が必要

事業成長に伴い給与計算が必要になったり、請求書の発行枚数が増えたりする場合もあると思います。

「やよいの青色申告」だと事業成長すると機能的に不足が発生します。

そもそも「やよいの青色申告」には「給与計算」「請求書の発行」の機能はありません。

給与計算については、必要になった時点でソフトを変更すべきです。

請求書については「Misoca」という請求書作成ソフトがあります。

「Misoca」は「やよいの青色申告」と連携でき請求書の発行枚数が月10件以下だと無料で使用できます。

しかし枚数が増えると高額なところがネックです。
※Misocaの料金プランについてはコチラをご覧ください。

「弥生 申告」アプリがイマイチなのでPCが必要

移動中など隙間時間での作業を考えられている方は注意してください!

「やよいの青色申告」にはスマホ用アプリ「弥生 申告」と「弥生のレシート取込」が準備されていますがアプリでできることは非常に限定的です!

「弥生 申告」アプリについて

「弥生 申告」アプリはインストールの必要はありません。

アプリで手入力した取引(仕訳)にレシートなどのエビデンス(証憑)が付けられません。
レシート撮影のボタンはありますが「弥生のレシート取込」が起動するだけです。

色々と使ってみましたが、使い道を見出せませんでした。

「やよいのレシート取込」アプリについて

レシートの写真を撮るだけのアプリと位置付けました。

使い方のイメージは「弥生のレシート取込」で写真を撮りPCで「やよいの青色申告」に取り込んで確定作業をするというフローになります。

そのため外出先で、レシートを受け取ったら写真を撮って、PCが使える時に「やよいの青色申告」で続きの作業を進めることになります。

PCでの操作が絶対に必要なので主にスマホで作業したい方には不向きです!

「スマート取引取込」でエラーがあってもエラー内容が表示されない

口座連携により取得した明細や「弥生のレシート取込」から取り込んだ明細の確定作業が必要になります。

明細の確定作業は「スマート取引取込」にておこないます。

私が作業している時に「確定」ボタンを押しても「未確定」のまま次に進まない場面がありました。

画面の隅々まで確認しましたがエラー表示などなく、進まない理由がすぐには分かりませんでした。確定申告ソフトになれていない方にとっては、心が折れかねないと感じます。

確定申告ソフトになれていない方は、初年度は「ベーシックプラン」にされることを強くお勧めします!

原因は入力必須部分の入力漏れでしたが、エラー通知や記入漏れ通知をしてほしいところです。

口座連携でエポスカードが連携停止中※2023年8月時点も継続中

オリコン株式会社の「【2023年 最新】おすすめのクレジットカードランキング・比較」で2位となっているエポスカードとの連携が2021年11月9日より停止中となっています。

エポスカードを使用している人は、利用明細を手動で取り込む必要があるため注意してください。

ICカードリーダーがないため、交通系ICカードの登録は手動

電車移動の際にSuicaやICOCA、PASMOを利用される人も多いと思います。モバイルSuicaやモバイルICOCAであれば連携できるので問題ありません。

物理カードを使用されている方は注意が必要です!

「やよいの青色申告」にはICカードリーダーがないため利用明細を取り込むことができません。

ICカードリーダーがないため電車移動の都度「やよいの青色申告」に手入力が必要です。

ルート検索機能もないため金額を確認して手入力が必要です。

交通系ICカードを利用されている人は注意してください!

まとめ

長々と書いてきましたが、

「やよいの青色申告」は安く青色申告がしたい人や事業規模の小さい人におすすめの確定申告ソフトです!

確定申告ソフトになれていない人や安く青色申告したい人のことを考えて作られているソフトと評価しました。

もちろん使いにくい部分はありますが、どのソフトにも使いにくい部分はあります。

初心者の方向けの設計となっているため、会計の知識がある方には機能的に不足を感じる部分があります。

やよいの青色申告で開業届などの各種届出を作成したい方は下の記事をご覧ください。

「セルフプラン」なら初年度無料なので、一度使ってみたい人は金額的にチャレンジしやすいと思います。

青色申告に挑戦して65万円の税額控除を取りたい方は、試してみる価値ありですよ!

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